「ホームページに料金を載せたら、安い仕事しか来なくなるのでは」
30秒でわかる結論
料金はすべてを一律に出す必要はありません。
相談する人が、自分にも頼めそうかを判断できる情報を出しておく方がよいです。
- 内容・時間・提供範囲が決まっている:固定額を出す
- 基本料金があり、条件で費用が変わる:料金帯と変動条件を出す
- 案件ごとに内容が大きく変わる:見積もりに必要な条件と相談の流れを出す
「要問い合わせ」とだけ書くよりも、何を伝えれば見積もれるのか、相談した後にどう進むのかまで見せておくと、相手は問い合わせの前に判断できます。
料金を載せると安売りになる、とは限らない
料金を出したくない理由には、もっともなものがあります。
- サービスの内容が人によって違う
- 安さだけで比べられたくない
- 追加作業が出ると、最初の金額では収まらない
- 相談してからでないと、本当に必要な内容が分からない
このような事業で、無理に「一律○円」と書く必要はありません。実態と合わない料金表は、あとから説明する負担を増やしてしまいます。
ただ、金額がまったく見えないと、相談する人は「自分の予算では無理かもしれない」「問い合わせたら、契約しなければならないのでは」と不安になります。
そこで、金額そのものを全部公開できない場合でも、価格の決まり方と相談の流れを見せます。そうすると、安さではなく、内容を理解したうえで相談してもらいやすくなります。
1. 固定額を出すとよいケース
時間、内容、提供範囲がある程度決まっているサービスは、固定額を出すと分かりやすいです。
たとえば、90分の個別相談、初回体験、単発レッスン、定型の診断サービス、基本プランなどです。
固定額を出すときは、金額だけで終わらせないことが大切です。何が含まれるか、どのくらい時間がかかるか、相談後に必ず契約が必要なのかを一緒に書くと、問い合わせの前に不安を減らせます。
KAGOMAでは、初回の自走型マーケティング相談を90分9,900円(税込)で案内しています。相談後には、現在の状況を踏まえた「次に取り組むこと」を3〜5項目にまとめてお渡しします。
初めに内容・時間・料金を明示しておくことで、「いきなり大きな契約になるのでは」という心配を減らし、まず相談してもらう入口をつくっています。
さらに相談したい方には、追加・継続相談として60分11,000円(税込)を案内しています。継続契約が前提ではなく、必要なときに必要な分だけ利用できる形です。
2. 料金帯を出すとよいケース
基本のサービスは決まっていても、対応する場所・時間・人数・オプション・準備や資料作成の量など、条件によって料金が変わる事業があります。
この場合は、単に「○円〜」とだけ書くよりも、何によって金額が変わるかを添えた方が親切です。
たとえば「基本料金+出張範囲・時間・人数によって変動します」と書けば、読者は自分の条件で相談してよいかを判断できます。
料金帯は、安く見せるための表現ではありません。相談前に、価格の幅と変動理由を伝えるためのものです。
3. 個別見積もりなら、金額の代わりに条件を出す
ホームページ制作、撮影、継続支援のように、案件ごとに必要な作業が変わるサービスは、個別見積もりが自然です。
ただし、個別見積もりだからといって「料金:要問い合わせ」で終わらせると、相手は何を伝えればよいか分かりません。
見積もり型のサービスでは、何によって料金が変わるか、相談時に確認したいこと、依頼から見積もりまでの流れ、基本料金の有無、追加費用が発生する代表的な条件を出しておくと相談しやすくなります。
たとえばホームページ制作なら、ページ数、文章作成の有無、写真撮影、公開後のサポートなどで工数が変わります。
私が運営するKAGOMAは、鹿児島で個人事業主のホームページ・発信・導線づくりを支援する事業です。「ホームページを全部任せたい」という相談は、外注先との調整が必要か、私自身が対応できる時期か、どこまで制作を担うかによって内容が変わります。
そのため、この段階は定額商品として一律に出さず、相談後に対応可否と見積もりを整理する形にしています。
入口の商品と、個別に決める支援は分けて考える
すべての商品を同じように見せる必要はありません。
私が運営するWing Runは、鹿児島で行うランニングパーソナル事業です。最初に受けてもらうトライアルレッスンの料金をホームページに出しています。一方で、2回目以降は、回数券・月額・単発などから、走る目的や希望する頻度に合わせて提案しています。
KAGOMAは、個人事業主のホームページ・発信・導線づくりを支援するマーケティング事業です。最初に相談しやすい90分の入口商品は内容と料金を明示し、その後の継続相談や、ホームページ制作のように状況によって内容が変わる提案は、相談してから個別に決めます。
この分け方は、料金を隠すためのものではありません。相手に合わない内容を、最初から一律価格で約束しないための考え方です。
「最初に何へ申し込めばよいか」と「その先にどんな選択肢があるか」が分かれば、ホームページは相談の入口として機能します。
料金ページで先に解消したい3つの不安
何が含まれるのか
「相談料」なのか、「相談後の資料」まで含まれるのか。サービスの範囲を短くても書きます。
追加費用はあるのか
追加になる可能性があるなら、代表的な条件だけでも書きます。あとから想定外の費用が出る印象を避けられます。
相談したら契約しなければならないのか
初回相談、見積もり、契約の順番を見せます。相談だけでもよいのか、どのタイミングで費用が発生するのかが分かると、問い合わせのハードルが下がります。
料金表を作る前に、まず書き出すこと
ホームページのデザインを考える前に、次の3つを書き出してみてください。
- 必ず発生する費用は何か
- 条件によって変わる費用は何か
- 相談してから決める費用は何か
これが整理できれば、固定額・料金帯・個別見積もりのどれを使うかが見えやすくなります。最初から完璧な料金表を作る必要はありません。まずは今提供しているサービスの一つだけでも、相談する人が判断できる形にしてみましょう。
ホームページでは、料金以外の情報も一緒に整える
料金ページだけを作っても、サービス内容やプロフィールが分からなければ、相談する人は判断できません。料金は、ホームページ全体の中にある判断材料の一つです。サービス内容、利用の流れ、プロフィール、問い合わせ先とつなげることで、初めて相談までの流れが整います。
料金の見せ方から、相談の入口を整える
料金を出す範囲、見積もりが必要な条件、相談後の流れは、事業によって違います。自分のサービスで何を固定額にして、どこから個別に相談するか。ホームページにどう見せれば、安売りではなく内容で選んでもらえるか。
料金は出したいが、どこまで出してよいか決められない方へ。
自分のサービスで「固定額・料金帯・見積もり条件」のどれが合うか、ホームページの導線と一緒に整理できます。

