ホームページを作ろうと思ったとき、最初に迷うのは「どのようなページが必要なのか」ではないでしょうか。
参考になりそうなホームページを見ても、ページ構成はバラバラです。会社概要は必要なのか、料金はどこまで出すのか、お客様の声やブログも最初から作るべきなのか。そもそも何を基準に選べばよいのか分からない方も多いと思います。
結論からいうと、開業初期から大きなホームページを作る必要はありません。
ただし、ホームページを単なる名刺ではなく、相談や申込みにつながる場所にするなら、押さえておきたい基本形があります。
作り方そのものを迷っている方は、先に個人事業主のホームページは自作か外注かも参考にしてください。
30秒でわかる結論
個人事業主が、集客まで考えてホームページを作るなら、基本となるのは次の8つです。
- トップページ
- 初めての方へ
- プロフィール
- サービス・料金
- お客様の声・事例
- アクセス・対応エリア
- よくある質問
- 予約・問い合わせ
最初から8つのURLを作らなければならない、という意味ではありません。小さく始めるなら、1ページの中に8つの情報をまとめる方法もあります。
ただし、地域名で検索されたい、サービスごとの説明を充実させたい、問い合わせ前の不安を減らしたい場合は、必要な部分から別ページへ分けて育てる方が効果的です。
ブログは、ホームページを公開するための必須ページではありません。まず基本ページを整え、その後に検索されたい内容や、お客様へ詳しく説明したい内容を記事にしていきます。
「超最低限」と「集客まで考えた基本形」は違う
トップ、サービス・料金、プロフィール、利用の流れ、問い合わせ。この5つがあれば、事業の概要を伝える最小形にはなります。
一方で、競合との違いを伝え、初めての人の不安を減らし、地域からの相談につなげるには、次の3つも重要です。
- 初めての方へ:自分に合うサービスかを判断してもらう
- お客様の声・事例:利用後の変化と信頼を伝える
- アクセス・対応エリア:どこで、どのように利用できるかを伝える
つまり、この記事で紹介する8つは、単なるページ一覧ではありません。お客様が「自分に合うか」「安心して頼めるか」「次にどう動けばよいか」を判断するための8つの役割です。
| ページ | お客様が判断すること |
|---|---|
| トップ | 自分に関係のあるサービスか |
| 初めての方へ | 初回でも安心して利用できるか |
| プロフィール | 誰に頼むのか、信頼できるか |
| サービス・料金 | 何を受けられ、いくら必要か |
| お客様の声・事例 | 利用すると何が変わるのか |
| アクセス・対応エリア | 自分が利用できる場所・方法か |
| よくある質問 | 不安や疑問を解消できるか |
| 予約・問い合わせ | 次に何をすればよいか |
1.トップページ|事業の価値を一瞬で伝える
トップページはホームページの顔です。
最初に見た人が「自分に関係がある」「もう少し読んでみたい」と思えるように、次の内容を伝えます。
- 誰に向けたサービスか
- どのような悩みを扱うか
- 利用すると、どのような状態を目指せるか
- 他との違いや、選ばれる理由
「お客様に寄り添います」「地域に貢献します」だけでは、具体的な価値が伝わりません。
鹿児島の個人事業主向けに、ホームページとWeb集客の進め方を一緒に整理します。
のように、対象者と提供内容を一文で示します。
さらに、「利用するとどう変わるのか」まで伝えられると、単なるサービス紹介ではなく、自分の未来としてイメージしてもらいやすくなります。
実例|Wing Runのトップページ
Wing Runでは、「走りの悩み」を先に示し、その後に解決方法と選ばれる理由を掲載しています。単にランニング指導と書くのではなく、「自分に合った走り方を知りたい人」の悩みから始めているため、対象者が自分のためのサービスだと判断しやすい構成です。
2.初めての方へ|利用前の迷いをまとめて減らす
「初めての方へ」は、初回利用者のための案内ページです。
- どのような人に向いているか
- どのような考えでサービスを提供しているか
- 申込みから利用までの流れ
- 初回に準備するもの
- 利用前に知っておいてほしいこと
- 向いていない場合や対応できないこと
初めてのお客様は、こちらが当たり前だと思っていることでも不安に感じます。
「何を準備すればよいか」「申込み後に何が起こるか」「自分でも利用できるか」を一か所で確認できると、問い合わせの心理的な負担を下げられます。
実例|忍者ナイン鹿児島の「初めての方へ」
忍者ナイン鹿児島では、プログラムの説明、活動理念、レッスン概要、体験までの流れ、持ち物、注意事項をまとめています。保護者が無料体験へ申し込む前に知りたい内容を、一つのページで確認できる形です。
3.プロフィール|経歴だけでなく、人となりを伝える
個人事業では、「何を買うか」と同じくらい「誰から買うか」が重要です。
プロフィールには、次の内容を載せます。
- 氏名・屋号
- 顔や雰囲気が分かる写真
- 関連する経験や実績
- この仕事を始めたきっかけ
- 仕事への思い・判断基準
- どのような人を助けたいか
資格や経歴は安心材料になりますが、それだけでは人柄までは伝わりません。
「なぜこの仕事をしているのか」「どのような経験をしてきたのか」を自分の言葉で書くことで、「この人なら相談できそう」という親近感や信頼につながります。
写真は完璧な一枚を待ち続けるより、まず現在使えるものを置き、事業が育った段階で撮り直しても構いません。
Wing Runでは、資格や競技実績だけでなく、石井翼自身が怪我を経験したこと、なぜパーソナル指導を始めたのか、どのようなランナーを支えたいのかまで書いています。経歴の一覧ではなく、「この人がなぜこの仕事をしているのか」が伝わる内容です。
4.サービス・料金|機能ではなく、得られる変化まで説明する
サービス・料金ページでは、名称と金額だけでなく、次の内容を整理します。
- どのような人が対象か
- 何を受けられるか
- 所要時間や実施方法
- 料金と、料金に含まれるもの
- 利用すると何が変わるのか
- 対応できないこと
- 申込み後の流れ
お客様が欲しいのは、サービスそのものだけではありません。そのサービスを通して得られる変化や理想の状態です。
料金を一律に決めにくい業種では、「○円から」「内容を確認後に見積もり」「料金が変わる条件」など、判断材料を示す方法があります。
金額だけで比較されないためにも、その料金で何を受けられ、どこまで進められるのかを一緒に伝えます。
実例|KAGOMAの相談ページ
KAGOMAの相談ページでは、「90分相談」という時間だけでなく、相談で整理できる内容、利用の流れ、相談後に目指す状態を分けて説明しています。料金表だけで終わらせず、「相談すると何が整理されるのか」を伝えることが重要です。
5.お客様の声・事例|利用後の変化を見せる
お客様の声や事例は、「本当に自分にも合うのだろうか」という不安を減らすページです。
掲載するときは、感想だけでなく次の流れが分かると伝わりやすくなります。
- 利用前に抱えていた悩み
- 選んだ理由
- 受けたサービス
- 利用中に感じたこと
- 利用後の変化や結果
数字や写真で示せる業種では、Before・Afterも有効です。
ただし、掲載前に本人の許可を取り、名前、写真、内容をどこまで公開してよいか確認します。実績がまだ少ない段階では、モニター、相談事例、よくある改善例など、事実に基づいて出せるものから始めます。
実例|忍者ナイン鹿児島のお客様の声
忍者ナイン鹿児島では、保護者の声を文章で掲載しています。写真や大きな数値がなくても、「通う前に感じていたこと」「子どもの変化」「保護者がどう感じたか」が具体的なら、次に検討する保護者の判断材料になります。
6.アクセス・対応エリア|どこで利用できるかを伝える
実店舗や教室がある場合は、住所だけでなく次の情報を載せます。
- 地図
- 最寄り駅や目印
- 駐車場・駐輪場
- 建物の入口や会場写真
- 営業時間
一方、出張型やオンライン型なら、住所を大きく載せるよりも、対応地域、出張方法、待ち合わせ場所、オンラインで使う方法を説明した方が役立ちます。
地域のお客様に来てもらう事業では、サービス内容だけでなく、「自分が通えるか」「迷わず行けるか」も重要な判断材料です。
実例|店舗がないWing Runと、会場型の忍者ナイン鹿児島
出張型のWing Runでは「アクセス」ではなく「対応エリア」が重要です。一方、会場へ来てもらう忍者ナイン鹿児島では、ラボの場所、地図、駐車場、体験時の持ち物が重要になります。同じ基本ページでも、事業形態によって書く内容は変わります。
7.よくある質問|問い合わせ前の不安を先回りする
これまでのページで伝えきれない疑問を、Q&Aで整理します。
- 初めてでも大丈夫ですか
- 何を準備すればよいですか
- オンラインでも対応できますか
- キャンセルや日程変更はできますか
- 相談後に必ず契約する必要がありますか
質問がまだ集まっていない段階では、自分がお客様の立場なら不安に思うことから作ります。
その後、実際の問い合わせで聞かれた内容を追加していけば、説明の手間を減らしながら、利用前の迷いも減らせます。
実例|Wing RunのQ&A
Wing Runでは、初回利用、準備物、対応場所など、申込み前に生じやすい質問をまとめています。実際に聞かれた内容を追加していくと、ホームページそのものが接客の一部になります。
8.予約・問い合わせ|次の行動を迷わせない
ホームページを読んでも、どこから相談すればよいか分からなければ行動につながりません。
問い合わせ方法には、フォーム、予約ページ、公式LINE、電話、メールなどがあります。
それぞれに向いている運用があるため、全部を同じ強さで並べるより、基本となる方法を一つ決め、補助的な方法を添える方が分かりやすくなります。
問い合わせ前に、
- 送信後はどうなるのか
- いつ頃返信が来るのか
- 相談は有料か無料か
- 営業時間や対応日
も伝えておくと安心です。
フォーム、LINE、電話の選び方を詳しく説明すると長くなるため、この記事では「出口を決めて、各ページから迷わず進める状態を作る」ことを押さえます。選び方は別の記事で詳しく扱います。
実例|KAGOMAの相談導線
KAGOMAでは、各ページから相談内容を確認し、専用フォームへ進む流れを基本にしています。記事を読んだ後も、次に相談内容を見るのか、申込みへ進むのかが分かるように出口をそろえています。
8つすべてを別ページにする必要はない
8つは、お客様に伝える「役割」です。必ず8つのURLへ分けるという意味ではありません。
| 1ページで始めやすい場合 | ページを分けた方がよい場合 |
|---|---|
| サービスが1つ | サービスが複数ある |
| 説明がまだ少ない | 料金や条件の説明が多い |
| まず早く公開したい | 地域名・サービス名で検索されたい |
| 実績や質問がまだ少ない | 事例、写真、質問が増えている |
たとえば、公開時はトップページの中に「初めての方へ」「プロフィール」「よくある質問」を短く入れ、サービス・料金と問い合わせだけ別ページにする方法もあります。
情報が増えた段階で、お客様の声、アクセス、FAQを分ければ構いません。
大切なのは、最初から大きな完成品を作ることではなく、8つの役割を理解し、自分の事業に合わせて育てられる状態を作ることです。
実例から分かること|基本は共通でも、正解は事業ごとに変わる
Wing Run、忍者ナイン鹿児島、KAGOMAは、いずれも石井翼が運営するホームページですが、同じ構成ではありません。
出張型、会場型、相談型では、お客様が知りたいことと、優先するページが変わるためです。
8つの役割は共通の土台です。その中から、どれを独立ページにするか、どこまで詳しく書くか、どの問い合わせ方法へつなぐかを事業ごとに決めます。
ブログは、基本ページを整えてからでよい
「ブログも最初から必要ですか」と聞かれることがあります。
ブログは、ホームページを公開するための必須ページではありません。
先に8つの基本を整え、事業内容、料金、運営者、利用方法、問い合わせ先が分かる状態にします。その後、検索されたい質問や、相談前に詳しく説明したい内容を記事にします。
基本ページが曖昧なまま記事だけ増やしても、読者が次にどこへ進めばよいか分かりません。記事は入口、基本ページは判断材料、問い合わせは出口としてつなげます。全体の順番は、鹿児島の個人事業主はWeb集客を何から始めるかでも整理しています。
業種によって追加で必要になるページもある
ここまでの8つは、事業を伝えて問い合わせにつなぐための基本です。
このほか、問い合わせフォームなどで個人情報を受け取る場合は、利用目的を分かりやすく伝える必要があります。個人情報保護委員会の公式情報を確認し、プライバシーポリシーを用意して、送信前に確認できるようにする方法が一般的です。
また、ホームページ上で商品や有料サービスの申込みを受ける場合は、取引方法によって特定商取引法に基づく表示などが必要になることがあります。詳しくは消費者庁・特定商取引法ガイドを確認してください。
必要な内容は、販売方法、業種、取得する情報によって変わります。雛形をそのまま置いて終わらせず、自分の事業に合っているかを公式情報や専門家へ確認してください。
まとめ|8つの役割を、事業に合わせて組み立てる
個人事業主のホームページは、最初から大きく作る必要はありません。
ただし、相談や申込みにつなげるなら、次の8つの役割を押さえます。
- トップ
- 初めての方へ
- プロフィール
- サービス・料金
- お客様の声・事例
- アクセス・対応エリア
- よくある質問
- 予約・問い合わせ
最初は1ページにまとめても、必要な部分から別ページへ分けても構いません。
重要なのは、ページ名をそろえることではなく、お客様が「自分に合うか」「何が変わるか」「誰に頼むか」「どう申し込むか」を判断できる状態にすることです。
自分の事業に必要なページを一緒に整理します
ページ一覧が分かっても、「自分の場合はどれを分けるのか」「何をどこまで書くのか」「フォーム、LINE、電話のどれを出口にするのか」は事業によって変わります。
KAGOMAの90分相談では、現在の商品、対象者、料金、活動方法、申込み方法を確認しながら、8つの役割から必要なものを選び、最初のページ構成と導線を一緒に整理します。
完成したホームページを受け取るだけではなく、自分で内容を理解し、少しずつ育てられる状態を目指します。

